今日、僕は卒業した |
英語がわからず、落ち込んだ事もあった。 レポートの期限にせまられて、徹夜を繰り返した事もあった。 あまりのストレスで体を壊し、蕁麻疹に悩まされた事もあった。 人間関係がこじれて、勉強が手に付かなくなった時もあった。 就職活動に時間を取られて、単位を落としそうになった事もあった。 どんなにつらくても、いかなる状況においても、僕は前へ進んだ。 文字通り、歯を食いしばった。 そう、すべては卒業のために。 そして今日、僕は卒業した。 二年半の努力は、今日、この日のためにあったのだ。 そう思えるような、素敵な卒業式だった。 式では、ハリーポッター風の服を身にまとい、博士帽をかぶった。 「ミスター よしたきゃ、しみーじゅ」 英語なまりで僕の名前が呼ばれた。 僕はスタスタ歩み出て、握手を交わし、大学長から卒業証書を受け取った。 「おめでとう」 大学長の、ふいの一言は胸に染みた。 「ありがとう、おっさん」 卒業式後は、フェナーホールの友人達が笑顔で迎えてくれた。 思い出の場所に行き、何枚も写真を撮った。 クラスメイトとも最後の別れを惜しんだ。 今まで何人もの友人と出会いと別れを繰り返してきたが、まさか自分が見送られる側になる日が来るなんて。 少し信じられなかった。 だが、別れのさみしさと共に湧き上がる感情は、感謝の気持ちだけだった。 父、母、祖父母、今日までどうもありがとう。 フェナーの皆、お世話になりました。 クラスメイトの戦友達、サンキューべりマッチ。 そして、今日まで僕を応援してくれた友達の皆、本当にどうもありがとう。 励ましのメール、いつも心の支えでした。 有森裕子が銀メダルを取った時、 「自分を褒めてあげたい」 と言っていたが、 そんな感じです。 今日だけは、自分を褒めてあげたい。 人生で初めて全力を尽くしきった二年半でした。 我が留学に悔いなし。 明日、帰国します。 |
by yoshi_taka1009
| 2006-12-14 22:56
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