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オーストラリア大学院留学日記
by yoshi_taka1009
ICELANDia
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フィナーレ

風力発電環境影響プロジェクトのレポートがついに完成した。最後の最後まで問題は尽きなかったが、終わった時の感動はひとしおだった。

提出は金曜の授業が終わった五時。
時は水曜の話し合いの時間に遡る。kienの家で話し合いの予定だが、Anhが来ない。一時間後に電話がやっとつながったと思ったら、
「忘れてた」
もちろん、分担した分はやってこない。そして、彼女の子供を連れてくるのはいいが、それが半端ない悪がきで暴れる叫ぶ。彼女はそれを注意しない。結局僕が一緒に遊んでなだめるしかなかった。
その日の議論も白熱。環境インパクトを減らすためにはどうすればいいのか、という項目に一時間以上費やした。Anhは相変わらず妥協を知らず、僕も意固地になり、議論は終わらない。
結局夜中の十二時まで続き、大方終了。あとはNopと僕で細かいところを仕上げる事にして、解散。

木曜。
Nopと僕とで、他にプロジェクトに適切な場所がないかを探しに、テイラー山とストロモ山に登る。ストロモ山は急勾配。果てしなく疲れたが、頂上から眺める景色は一品。観光客は地元民二人。Nopいわく、「もしここがタイなら、絶対観光地、もしくは金持ちの別荘地になってる」とのこと。それを許さない。キャンベラ政府は素晴らしいと思う。とにかく、写真もたくさんとり、予想できる環境インパクトの情報はつかめた。あとは文章に反映させるのみ。帰ってからも文章作成で夜中まで作業。

金曜。
写真の挿入。カバーの作成。メンバーからの修正リクエスト。文法チェック。そして、Nopが直前に家に来て数箇所訂正。その頃もう二時45分。授業は三時から。nopが完成と同時にレポートを持って車で学校に。
それからが戦いだった。またAnhが文句をいう。どうでもいい細かい部分を訂正しろという。提出は授業が終わってからだから、時間はある。しかし、状況を少し考えてほしかった。もし訂正部分があるのであれば、もっと早くにコメントできたはずなのに、どうして直前に、しかもプリントしてしまった後にいうのか。怒りが絶頂に達したが、ここは抑えるとして、とにかく彼女の指示に従って修正。授業は半分サボるはめに。ようやく四時に完成。長かった。最後の最後まで問題は尽きなかったが、終わってみれば素晴らしいレポートだ。写真も美しい。我ながらレベルの高い環境レポートだと思った。
いろいろ書いてきたが、自分への反省点も多かった。まず、すべてをしょいこんでしまった事。他の人にはまかせてられないという思いから、仕上げは自分から買って出たが、全部一人でやろうと思って、負担が大きくなりすぎてしまった。次に、議論が感情的になってしまった。いくら相手が話しを聞かない頑固者でも、こっちが冷静さを欠いてしまえば、効果的な議論は期待できない。相手を動かすくらいの器がほしい。第三に、こまかい事にいらだちすぎた。メンバーが遅れてきたり、出席しなかったりすると頭に来て笑顔がゆがんでしまう事が多々あった。文化的相違も理解するべきだ。第四に、直前に作業しない事。一日前にあらかた終わらせないと、直前にメンバーからいろいろ訂正されても間に合わない。良かった面もある。実際に現場に行って生の情報を集めた場合とインタネットからも情報は天と地ほどの差がある。写真を活用したのは正解だった。カッとなったとはいえ、最後まで怒りをあらわにせずに議論を続けられた。もう少し若い時なら放りだしていたかもしれない。自分の意見を詳細に示せた。それは自信にもつながった。


今回、本当に多くの事を学んだ。あーだこーだと議論した結果、あきらかに議論前のれポートより数段質の高いものができあがった。多くの仕事はグループで進める。そして、グループプロジェクトに議論は欠かせない。その議論を円滑に進めるための技術、それが難しい。学校で教えてくれない。本にも書いていない。自らの経験からしか学ぶ事ができない。苦手な相手をうまく動かす、議論をまとめる、カッとなっても冷静な判断を欠かない、足をひっぱる人、やる気のない人をうまくひきずりこむ、簡単なようで、一生かけて学ぶべき技術だと思う。終わってみれば、良い経験だったというしかない。あれだけ議論を戦わせたAnhからもThank you のメールが届いた。彼女もプロジェクトを改善しようとした結果頑張ったわけであるから、何もしないメンバーよりはずっと良かった。いい気分で最後を締めくくれてよかった。サンクスEIS。
by yoshi_taka1009 | 2005-09-03 12:43
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